X-MENシリーズの最新作である『LOGAN/ローガン』を鑑賞してきました。
ヒュー・ジャックマンが演じるウルヴァリンも、今回の『LOGAN/ローガン』で最後です。
そんなラストウルヴァリンである『LOGAN/ローガン』は、巷で言われていたように、アメコミ映画の常識を超えていました。
アメコミ映画で類を見ないような描写、ローガンとローラの絆、そして何かにつけて文句を言いながらも、結局は誰かのために戦うローガンの姿に、涙なしでは見れない映画でした。
そこで今回は、『LOGAN/ローガン』を鑑賞してきた感想を、若干のネタバレを含みながら紹介していきます。
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『LOGAN/ローガン』の予告編はこちら↓
あらすじは?
時は2029年、ミュータントが絶滅に追いやられている荒廃した時代。
従来、突然変異によって誕生してきたミュータントが、この時代には一人として生まれてこなくなっています。
そんな折、ローガンはウルヴァリンの能力をそのまま引き継いだローラという少女と出会った。
プロフェッサーXの助言もあり、敵から追われるローラを守ることになるローガン。
ローガンが少女と刻む時は、どのような形で終息するのでしょうか。
主要登場キャラクター
主要な登場キャラクターは以下の通りです。
ミュータント
ウルヴァリンといえばヒュー・ジャックマン。
最強の合金アダマンチウムの爪を用いた近距離格闘術を得意とするうえ、ヒーリングファクター(超回復能力)を持ち合わせたミュータント。
今作『LOGAN/ローガン』では、元来の能力であるはずのヒーリングファクターがほとんどなくなった状態で、命がけでローラを守ります。
ウルヴァリンとまったく同じ能力をもつように、実験によって作られたミュータント。
演じるのは、撮影当時若干11歳だったダフネ・キーンちゃん。
とてもかわいらしい『LOGAN/ローガン』のヒロイン。
『LOGAN/ローガン』の撮影のために、スタントトレーニングも行ったそうです。
なんともかわいらしい女の子ですが、見た目とは裏腹に凶暴な性格で、ウルヴァリン以上の近接格闘術で敵をなぎ倒します。
最初はローガンと上手くコミュニケーションをとれませんが、衰弱しながらも必死に自分を守ってくれるローガンを見ているうちに、その距離をどんどん縮めていきます。
地上最強のテレパスも、2029年には90歳を超えるおじいちゃんになってしまいました。
プロフェッサーXを演じるのはおなじみのパトリック・スチュワートさんですが、彼も『LOGAN/ローガン』をもってプロフェッサーXの役を卒業するそうです。
『LOGAN/ローガン』の中では、脳の病気(アルツハイマー?)か何かが原因で、たびたび力を暴走させることがあるため、ローガンとキャリバンに介護(ほとんど監禁)されながら、薬漬けにされていました(ローガンたちの優しさゆえ)。
ミュータントを感知することができる色白のミュータント。
太陽の光に当たると肌がただれてしまうため、日の下に出るときは常に皮膚を隠しています。
演じるのは、スティーヴン・マーチャントさんです。
『LOGAN/ローガン』の中では、ローガンに頼まれてプロフェッサーXの世話をしながら、身を隠しながらの生活を送っていました。
ちなみに、キャリバンは『X-MEN:アポカリプス』にも登場していますが、そのときに演じたのはトーマス・レマルキスさんです。
敵
強力な義手を施された、ローラを追いかける武装集団のリーダー。
ボイド・ホルブックさんが演じています。
ローガンとローラをどこまでも追いかけてきて、ローラを取り戻すためには手段を選びません。
ローラが作られたトランシジェン研究所で遺伝子操作を研究する研究者。
演じるのはリチャード・E・グラントさん。
ピアースとともに、必死にローラを取り戻そうとします。
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感想※ネタバレ注意
ここからは感想を述べていきますが、ネタバレを含んでいるので、まだ『LOGAN/ローガン』を観ていないという人は、注意しながら読んでください。
まず率直に、これまでのX-MENシリーズの映画の中では、頭一つ抜いて面白かったです。
以下が、『LOGAN/ローガン』の面白さを引き出す要素です。
- 爽快アクション
- ローガンが「無敵」ではなくなる
- 各キャラクターが抱える「心の闇」
- 最後にはつながる心の絆
- 時系列がはっきりしない
これらについて、順番に感想を述べていきます。
私は爽快なアクションが大好きなので、『LOGAN/ローガン』のアクションは非常に良かったです。
特に、最初にローラと武装集団が戦うシーンは、ローラがまるでマスター・ヨーダのように、飛んだり跳ねたりしながら敵を斬りつけていくので、展開も早く見ごたえのあるアクションでした。
そして今作『LOGAN/ローガン』で注目すべきなのは、上記したようにローガンのヒーリングファクターが衰えていること。
『ウルヴァリン:SAMURAI』でもヒーリングファクターが上手く機能しないことがありましたが、あれは敵の科学者によって体内に埋め込まれた装置が原因でした。
しかし『LOGAN/ローガン』でヒーリングファクターを失う原因になったのは、他ならぬローガン自身にあります。
それはずばり、骨格に組み込まれたアダマンチウム。
具体的にアダマンチウムの何が、ローガンのヒーリングファクターを蝕んでいたのかは本編では分かりませんでした。
ですが結局、最強の合金アダマンチウムはウルヴァリンを強くしましたが、同時に毒でもあったのです。
もともとローガンの近接格闘術はヒーリングファクターあってこそのものですが、ヒーリングファクターが衰えていっても、ローガンは戦闘スタイルを変えませんでした。
自分の体を犠牲にしながらも戦うローガンの姿には、何度も涙を流しそうになりました(これでは泣きませんでした)。
また、それぞれのキャラクターが抱える「心の闇」は、これまでのX-MENシリーズのキャラクターの悩みより、かなり暗いものでした。
特に、あれだけミュータントに力の制御を教えてきたプロフェッサーXが、脳の病気によって能力が暴走してしまうというのが印象に残っています。
力の制御ができずに、1年前に何百人の人々を負傷させ、ミュータントを7人も犠牲にしてまったプロフェッサーXの内心は、言葉では言い表せないほど苦しいものだったはずです。
キャラクターの「心の闇」がひしひしと伝わってきたので、ひときわ物語に引き込まれ、感情移入してしまったのでしょう。
そして、タイトルの『LOGAN/ローガン』やラストウルヴァリンというところから察している人もいるでしょうが、最後にローガンは亡くなってしまいます。
ローガンは自分の遺伝子から作られたX-24(ウルヴァリンのクローン?)との激闘の末、体全体に非常に大きなダメージを負ってしまいました。
今にもとどめを刺されそうというときに、ローラが「アダマンチウムの銃弾」をX-24の頭に打ち込み、何とかローガンを助けます。
しかし、ヒーリングファクターがほとんど機能しなくなった体では、その戦闘で負ったダメージは回復できず、亡くなることになったのです。
そのときに、ローラがローガンに「パパ」と言います。
この一言で涙腺が崩壊しましたね。
ラストのほうは、常に感動しまくりでした。
そして最後に、『LOGAN/ローガン』はこれまでのX-MENシリーズの時系列とは、話がつながっていないように感じました。
なぜかというと、ローガンがもっていた「アダマンチウムの銃弾」は『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』で頭に打ち込まれたもの、またローガンの部屋にある日本刀は『ウルヴァリン:SAMURAI』で登場したものを彷彿させます。
しかし、『X-MEN:フューチャー&パスト』をきっかけに、この2作の話は「なかったこと」になっているはずです。
観終わった今となっては、この時系列の謎も、『LOGAN/ローガン』に引き込まれた理由の一つだったのだと思っています。
以上が、『LOGAN/ローガン』の感想です。
伝えたいことが多すぎて、雑な感想になっていたらすみません。
まとめ
『LOGAN/ローガン』は、X-MENシリーズで最高の作品でした。
アクションも爽快なうえ、各キャラクターの「心の闇」やローガンとローラの絆が生む感動など、見どころは満載でした。
時系列がどこになるのかというのは気になりますが、謎なのもそれはそれで面白いですね。
いろいろ言いましたが、感想を一言で言うならば、「最高」の一言に尽きます。
思えば、私がアメコミ、特にマーベルが大好きになったのは『スパイダーマン』と『X-MEN』のおかげです。
2000年公開の『X-MEN』以降、17年間もウルヴァリンを演じてくださったヒュー・ジャックマンさん。
彼がローガンを演じたおかげで、マーベル好きになったといっても過言ではありません。
ヒュー・ジャックマンさん、17年間本当にお疲れさまでした、そしてローガンを演じてくださってありがとうございました。
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