上野の国立科学博物館で開催されている、『古代アンデス文明展』に行ってきました。
実は私、大学生のころ古代アンデス文明について学んでおり(かじった程度)、ペルーにも行ったことがあります。
なので、古代アンデス文明は大好きで、この展覧会にははやく行きたいと思っていました。
古代アンデスから出土したさまざまな遺物を見て、かなり大学生の頃が懐かしくなり、再度ペルーに行きたくなりました。
今も、ペルーのことを思い出してうずうずしています。
なので、少し奮発して図録も購入。
『古代アンデス文明展』図録↓
結論から言うと、『古代アンデス文明展』は最高の展覧会でした。
一人でも多くの人に、展覧会を観に行ってほしいです。
そこで今回は、『古代アンデス文明展』の感想と、誠に僭越ながら評価もしていきます。
関連記事はこちら↓(私が趣味でまとめたものです)
古代アンデス文明の歴史と文化(先土器期からインカ帝国まで)
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Contents
感想
最初にも述べましたが、「最高」の一言に尽きる展覧会でした。
私個人としては、インカ帝国よりも前の時代、いわゆるプレインカ時代の文明にも重きが置かれていたことが嬉しかったです。
一般的に、アンデス文明といえばマチュピチュで有名なインカ帝国が知られています。
ですが、古代アンデス文明を語る上では、インカより前に栄えた文明たちを忘れてはなりません。
展示は、先土器期の遺跡であるカラル遺跡やコトシュ遺跡などから始まり、インカ帝国の時代まで、時代を追うように進んでいきます。
私としては、前期中間期のモチェ文化、後期中間期のチムー文化などの展示がよかったです。
また、『古代アンデス文明展』はアンデス文明について無知な人が来ることを想定しているので、誰にでもわかりやすいように解説されていました。
例えば、モチェ文化はいつから栄え、どのような文明だったのかというのを、パネルや映像による文章解説、遺物の用途や考察などを踏まえつつ、わかりやすく解説してくれています。
なので、古代アンデス文明をかじった程度にしか知らない私も、「なるほどね」と思いながら観ることができました。
そして、アンデスを特徴づける、さまざまな遺物が展示されているのが、非常に魅力的でした。
『古代アンデス文明展』の会場に入るとすぐに、アンデス山脈で古くから生息していた動物であるリャマの土器が、私たちを出迎えてくれます。
ちなみに、そのリャマの土器は非常にきれいに残っていたもので、ワリ時代のものらしいです。
他にも、シカンの時代に作られた砒素青銅の金属製品、ナスカ時代の織物、インカ時代のミイラなど、数々の遺物が展示されています。
私はアンデスの織物が好きで、ペルーに行った際は、いくつか織物を購入しました。
なので、ナスカ時代の織物が観られたのは、とても感動的でした。
評価
実は私、大学時代に展示活動にかかわっていたことがあり、展示の基本的な部分については、少しは知っているつもりです。
そんな私からすると、『古代アンデス文明展』は非常によい展覧会だったと思います。
各文明や遺物のわかりやすい説明、動画を通して伝わるアンデスの雰囲気、そしてアンデス文明の美しさが、ひしひしと伝わってきました。
なので、私の評価は「最高」の一言です。
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ショップも忘れずに
『古代アンデス文明展』の一連の展示が終わると、最後にはミュージアムショップがあります。
このミュージアムショップには、展覧会の図録はもちろん、アンデスのクリアファイルや『古代アンデス文明展』の限定グッズ、さらにはアンデスで売っている織物などが売られています。
ナスカで拾った石に、ナスカの地上絵が描かれているものも売っていました。
ちなみに、食べ物も売っており、塩味のジャイアントコーンを購入。
ジャイアントコーン↓
もちろん、このコーンはペルー産ですよ。
美味しかったです!
なので、『古代アンデス文明展』の最後にあるミュージアムショップも、忘れずに観ていってください。
まとめ
『古代アンデス文明展』は、なかなかなじみがない古代アンデス文明について、非常にわかりやすく解説されている展覧会です。
有名なインカ帝国はもちろん、それ以前の文明についても、詳しく解説されています。
展示されている遺物もきれいで美しいもの、かわいらしいものもあり、観覧客の心を引き付けてくれます。
もし少しでも『古代アンデス文明展』に興味があるという方は、ぜひとも行ってみてください。
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