2019年6月28日(金)より、世界最速で公開された『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』。
『アベンジャーズ:エンドゲーム』後のマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の世界が描かれる、最初の作品になります。
それゆえ、公開を非常に楽しみにしていました。
アイアンマンやキャプテン・アメリカたちがいなくなった世界で、スパイダーマンはいかにして大いなる脅威に立ち向かっていくのでしょうか。
また、ピーターの夏休みと恋はどのような展開になるっていくのかと、見どころはたくさんありました。
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の感想を述べていきます。
※記事の性質上、ネタバレを含みます。
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あらすじ
サノスとの戦いが終わって以前の日常が戻りつつある中、ピーターと学校の仲間たちは夏休みにヨーロッパ旅行に行くことになります。
純粋に旅行を楽しむことにしたピーターは、旅行中に想いを寄せるMJに近づくことばかり考えていました。
ですが、ヴェネチア観光中に、水を操るエレメンタルズという敵に襲われ、ミステリオことクウェンティン・ベックに助けられます。
そして、ニック・フューリーに居所を知られたピーターは、ミステリオとともにエレメンタルズの討伐任務にあたることに。
アベンジャーズの助けは借りることができない状況で、スパイダーマンはいかにして大いなる脅威に立ち向かっていくのでしょうか。
感想
個人的には、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』はめちゃくちゃ面白かったです。
前作の『スパイダーマン:ホームカミング』の倍以上面白く、そしてこれまでのサム・ライミ監督の『スパイダーマン』シリーズやマーク・ウェブ監督の『アメイジング・スパイダーマン』シリーズを含めたスパイダーマン作品の中でも、群を抜いて面白かったです。
今年は、『キャプテン・マーベル』と『アベンジャーズ:エンドゲーム』の衝撃があったため、余計に楽しむことができたのだと思います。
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の何が良かったかというと、アクションシーンでまるで自分がスパイダーマンになったように感じられたところです。
今作のカメラワークは、そのスパイダーマンの華麗でダイナミックなアクションを最大限に表現していたと思います。
また、ピーターとMJのロマンティックなシーンやミステリオがこれまでのMCU作品としっかりと関係しているなど、物語の作りもかなりしっかりしていました。
結局何が言いたいかというと、最高の作品だったということです。
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解説
ここからは、私のわかる範囲で解説をしていきます。
※ネタバレが入っているので、映画を鑑賞されていない方はお気を付けください。
ミステリオはやっぱりミステリオだった!
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の予告を見た際に、原作ではゴリゴリのヴィランであるミステリオがヒーローとしてエレメンタルズと戦っている姿に、驚いた方も多いのではないでしょうか。
原作コミックでは、ミステリオはスパイダーマンを倒すために結成されたヴィラン集団「シニスター・シックス」の結成メンバーでもあるので、これは想定外でした。
エレメンタルズから人々を守ってヒーローに祭り上げられたミステリオでしたが、そもそもエレメンタルズは存在しない敵で、すべてミステリオのホログラム技術を用いた自作自演。
つまり、結局敵はミステリオだったのです。
正直、ミステリオがただいいやつで終わるとは思っていなかったので、納得と言えば納得です。
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ラストに「あの人」が登場!
今作の最後は、なんと「あの人」が登場しました。
それは、デイリー・ビューグルの編集長で、原作コミックではニューヨークの市長にもなるJ・ジョナ・ジェイムソンです。
しかも、このJ・ジョナ・ジェイムソンを演じたのは、まさかのサム・ライミ版『スパイダーマン』シリーズでジェイムソンを演じていたJ・K・シモンズ。
この演出は本当に面白くて会場が笑いに包まれましたが、同時に少し感動もしました。
スパイダーマンの正体が世界にばれる!
上記のジェイムソンの発表によって、なんとスパイダーマンの正体が世界にばれてしまいました。
ミステリオが亡くなる寸前に「スパイダーマンがロンドンを攻撃していること」と「スパイダーマンの正体はピーター・パーカーである」ということを録画し、それをミステリオの仲間がデイリー・ビューグルに送ったのでしょう。
ゆえに、全世界にスパイダーマンの正体がばれてしまいました。
これは想定外のことだったので、次のスパイダーマン作品がどうなるのか、早くも楽しみです。
ちなみに、原作コミックではシビルウォーの際に自ら正体を世間に公表しますが、そのせいでメイおばさんが亡くなってしまいます。
それに耐えられなかったピーターは、魔王メフィストと交渉し、MJとの結婚を無かったことにする代わりに、世間に正体がばれていない状態に戻してもらいました。
なのでもしかすると、次のスパイダーマン作品はこのようなかなり重い展開になるかもしれません。
エンドロール後の映像
エンドロール後の映像によって、ピーターを導いていたニック・フューリーは、実はタロスが変身していた偽物であることがわかりました。
タロスは『キャプテン・マーベル』で登場したスクラル人です。
ちなみに、本物のニック・フューリーはたくさんのスクラル人たちとともに宇宙にいました。
これは、『エターナルズ』への伏線なのか、それとも『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー3』や『キャプテン・マーベル』の続編への伏線なのか、非常に気になります。
同時に、ニック・フューリーはいつからタロスが演じていたのでしょうか。
普通に考えたら『アベンジャーズ:エンドゲーム』でトニーの葬儀に現れたのは本物のニック・フューリーだと思います。
ですが、MCUはさまざまな場面に伏線を張っているので、もしかしたらかなり前からタロスが演じていたという可能性もありますね。
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