私はゾンビものの映画やゲームが大好きで鑑賞やプレイをしています。
このようにゾンビものが好きと言っておきながら、これまで『新感染 ファイナル・エクスプレス』を観ていませんでした。
【🚅 #絶賛新感染 レビュー】『#新感染 〜』さらに楽しめよう!ぜひ、その感動をご自宅でもう一度!
【リアルサウンド映画部】国土が日本の半分の国。での「特急内ゾンビ映画」その息苦しいまでの息苦しさと上品な斬新さ → https://t.co/Rff5ybXKMc#BD_DVD出るよ #デジタル配信_EST_元旦から pic.twitter.com/KxGLXwL5y7
— 新感染 ファイナル・エクスプレス (@shinkansen0901) December 12, 2017
この度ようやく時間を作って鑑賞することができたのですが、ハリウッドのゾンビ系大作映画と比べても引けをとらない面白さでした。
2020年1月1日より、続編にあたる『新感染列島 ファイナル・ステージ』の公開も決まっています。
そんな超大作である『新感染 ファイナル・エクスプレス』について、感想を述べ行きます。
※記事の性質上、ネタバレを含みます。
スポンサーリンク
あらすじ
日々仕事に忙殺されている主人公のソグは、娘のスアンにあまり接することができない日々を過ごしていました。
スアンがプサンにいる母親に会いたいということなので、プサンまでスアンを送ることにしたソグは、早朝の新幹線に乗ります。
新幹線に乗ると、韓国中で暴動が起こっているというニュースが流れ、車内に不穏な空気が流れはじめました。
そんな折、一人の女性客が痙攣して倒れているのを発見した乗務員。
無線で乗客が倒れたと伝えているところで、その女性客が起き上がって乗務員に襲い掛かります。
乗務員は噛まれながらも乗客のもとに行くも、そこで息絶えてしまいました。
そして、乗務員に噛みついていたゾンビは他の乗客を襲い始め、最初に襲われた乗務員もゾンビ化し、乗客を襲い始めます。
こうして、新幹線という密室の中で繰り広げられる惨劇が幕を開けるのです。
感想※ネタバレ注意
ではここから、『新感染 ファイナル・エクスプレス』の感想を述べていきます。
※ここからはネタバレを含んでいるので、『新感染 ファイナル・エクスプレス』を未鑑賞の方はお気を付けください。
冒頭で述べた通り、ハリウッド映画顔負けの面白さでした。
ストーリー展開や演出、パンデミックの中で描かれる人間模様などが、非常に良い塩梅で表現されています。
まず、『新感染 ファイナル・エクスプレス』で注目すべきなのは、主人公ソグの行動です。
車内がパンデミックになると、ソグは自分と娘が助かることしか考えていませんでした。
ですが、スアンに「パパは自分のことしか考えない」と言われ、その後スアンや自分がソンギョンとサンファによって助けられると、絶望的な状況を乗り切るために他の人たちと協力し始めます。
最初は他の人のことは一切考えていなかったソグが、その後は積極的に周りの人を助けようとしました。
まあ、これはゾンビ映画ではあるあるの行動ですね。
次にすごいと思ったのは、スアン役のキム・スアンの演技力の高さ。
このスアンさんは撮影当時まだ小さかったと思いますが、場面ごとに感情表現が的確にできており、本当にすごいと思いました。
特に、スアンは何度も涙を流すシーンがあるのですが、その泣き方も場面の描写とあっているのです。
例えば、自分のこつぃか考えない父親の行動に涙を流すシーンと、生き残るために他の乗客を追い出そうとする人たちの様子を見て泣くシーンがあるのですが、きちんと泣き方を変えています。
その場その場で感情が異なっているのが、泣き方でしっかりと伝わってきました。
スアンさんの感情表現の描写が上手いのも、この映画が高い評価を得ている理由の一つでしょう。
そしてもう一つ注目すべきなのは、作中一の悪役である、キム・ウィソンさん演じるヨンソクです。
このヨンソクという男、本当に最低すぎます!
ゾンビ系の作品では、自分が生き残るために他の人を犠牲にする奴は必ず登場しますが、こいつはその悪役の中でも群を抜いて悪い奴です。
こいつのせいで、本来ならもう少し生き残れたであろう人が、何人も亡くなりましたからね。
劇中で、線路がふさがってしまい他の電車に移動しなければならないシーンがあるのですが、その時に3人を自分の意志でゾンビの餌食にしています。
一番ひどかったのは、ゾンビに追われ倒れたときに助けに来てくれた車掌をこけさせて囮にしたシーンですかね。
ここまで胸糞悪い悪役は初めてです。
ですが、このような本当に自分のことしか考えていないような悪役がいると、作品が盛り上がります。
ここまで嫌な奴を演じたウィソンさんの演技は、本当に素晴らしかったです。
そしてラストなのですが、かなり感動します。
ソグと娘のスアン、そしてソンギョンの3人で何とか別車両に逃げたのですが、その車両にはヨンソクが乗っており、感染していました。
自我を失い、スアンとソンギョンに襲いかかるヨンソクゾンビ。
それを止めるために戦うソグでしたが、戦闘中に手を噛まれてしまいました。
ですが、なんとかヨンソクゾンビを列車から突き落とし、ソンギョンにスアンを託してスアンに別れの挨拶をします。
そして、ゾンビ化していく中で娘の出産時の光景を思い出し、笑顔のまま列車から落ちて消えていきます。
このシーンは、本当に感涙必須です。
上述したスアンさんの演技がここでも素晴らしいので、本当に感動するシーンになっています。
最後に、『新感染 ファイナル・エクスプレス』のゾンビの設定が面白かったので紹介させてください。
この映画のゾンビは、基本的なゾンビと同様に噛みつかれることで感染します。
噛まれて感染するまでは結構早いです。(30秒くらいだと思います)
なので、感染スピードはかなり速かったですね。
そして面白かったのは、暗闇になると一切動かなくなることです。
このゾンビたちは、襲うものを目視していないと襲ってきません。
なので、目の前に襲う対象がいても、トンネルに入って周りが暗くなると、襲うのをやめます。
この設定は斬新で面白かったですね。
襲っている際中でも視界が奪われたら活動を停止するというのは、非常に面白いと思いました。
『新感染 ファイナル・エクスプレス』は、ハリウッドの名作ゾンビ映画に一切引けを取らない素晴らしい作品です。
本当に面白い作品なので、ゾンビ系の映画が好きな人は、ぜひともご覧になってください。
スポンサーリンク