昨今、日本のマンガやアニメなどのさまざまなコンテンツが、ハリウッドで実写映画化されています。
例えば、トム・クルーズ主演の『オール・ユー・ニード・イズ・キル』やスカーレット・ヨハンソン主演の『ゴースト・イン・ザ・シェル』などが挙げられます。
また、2019年5月には『名探偵ピカチュウ』の公開や『君の名は。』のハリウッド映画化など、日本発祥のコンテンツは、いまやハリウッドでかなり注目されるものになってきました。
そんな中で公開されたのが、『アリータ:バトル・エンジェル』。
しかも、製作と脚本は世界興行収入歴代1位を保持し続けている『アバター』の監督を務めた、ジェームズ・キャメロンです。
ということで、これは見るしかないと思い、映画館まで足を運んできました。
結論から言うと、文句なしの超大作でした。
そこで今回は、『アリータ:バトル・エンジェル』の感想を述べていきます。
※記事の性質上、ネタバレを含みます。
スポンサーリンク
あらすじ
天空都市「ザレム」から捨てられた数々の鉄くずの中から、少女のサイボーグを見つけたドクター・イド。
サイバー医師であるイドは、少女を修復し、目覚めた少女にアリータと名付けました。
アリータは過去の記憶を失っていましたが、イドや仲良くなったヒューゴとともに、細々と暮らしていました。
ですが、あることがきっかけで、アリータに眠っていた戦闘能力が目覚め、実は世界が荒廃する300年以上前に作られたサイボーグであることがわかります。
人の温かさを知ったアリータは、迫りくる脅威と己の運命に導かれるまま、強大な敵に立ち向かっていきます。
感想※ネタバレ注意
「文句なしの超大作」。
『アリータ:バトル・エンジェル』はこの言葉がぴったりの作品でした。
もちろん、観る人によってはもっとこうだったらよかったのにと感じるのかもしれませんが、映画好きの私からしたら本当に非の打ちどころのない作品だと思います。
まず、最初に言及すべきなのは、映像美についてでしょう。
ジェームズ・キャメロン監督の『アバター』のときもそうでしたが、本当に映像が素晴らしいのです。
ただ、今回は『アバター』とは違って、自然にあふれたカラフルな色彩ではなく、荒廃した街並みを描いています。
それにもかかわらず、まるで映画の中に入って四方八方を囲まれたかのような詳細な街並みが描き出されていました。
そして、特筆すべきなのはアクションシーン。
これは本当に迫力がありました。
IMAXの3Dで観たからという影響もあるかもしれませんが、疾走感にあふれたアクションシーンは、文字通り手に汗握りました。
小柄な体で自分よりも大きな敵に立ち向かっていくアリータの疾走感にあふれたアクションは、観る者を引き付けること間違いなしです。
スポンサーリンク
そして、なんといっても欠かせないのは、サイボーグであるはずのアリータが非常に人間味にあふれていること。
目覚めたばかりのころは、未知なる世界に興味津々になる子供のようなあどけなさを感じさせましたが、自分の生い立ちや迫りくる脅威に直面するうちに、自分がやるべきことや正義感に突き動かされていく様は、人間よりも人間らしいといえます。
また、男性に恋をするというのも、サイボーグらしからぬ人間味にあふれた行動です。
なので、アリータからは常に人間味にあふれた感情が感じられました。
その感情を、顔はもちろん体全体から感じ取ることができるのは、アリータ役のローラ・サラザールさんの迫真の演技の賜物でしょう。
強くて美しく、そして誰よりも人間味にあふれたアリータは、誰もが好きになってしまうキャラクターではないでしょうか。
そして、ラストはこれから空中都市「ザレム」に乗り込んでやるという表現の仕方で終わった『アリータ:バトル・エンジェル』。
もしかすると、続きがあるような終わり方をしてくれたのも、私としてはうれしいポイントです。
正直、この後どうなるのだろうとか、続きはあるのかとかを考えるともやもやします。
ですが、そのもやもやと同時に、アリータのこの後の活躍に思いをはせることもできるのです。
もし続編があるのならアリータの活躍を再度観たいので、ぜひとも続編を公開してほしいです。
「文句なしの超大作」である『アリータ:バトル・エンジェル』。
今回も、ジェームズ・キャメロンの見事なまでの世界観に飲み込まれてしまいました。
ぜひとも、『アリータ:バトル・エンジェル』を鑑賞してみてください。
きっと、アリータのことが好きになるはずです。
スポンサーリンク