『カノジョの妹とキスをした。』1巻・2巻感想(※ネタバレ注意)不純愛ラブコメを紹介!

今や文学として確固たる地位を確立しているライトノベル。

大人気シリーズになっているライトノベルも数多くあり、多くの読者を獲得しています。

そんなライトノベルの中でも、とりわけ人気のある分野がラブコメです。

今回紹介するのは、そんなラブコメ作品の『カノジョの妹とキスをした。』

かなり攻めたタイトルをしているので、気になって読んでみました。

なので、『カノジョの妹とキスをした。』の感想を述べていきます。

※記事の性質上、ネタバレを含みます。

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『カノジョの妹とキスをした。』について

最初に、簡単にこの作品について紹介していきます。

主人公の佐藤博道には、才川晴香という付き合いたての超絶美少女の彼女がいます。

恋愛の経験が浅く奥手な二人は、手をつなぐのもやっとな、とても初々しくて可愛らしいカップルです。

そんな幸せ絶頂の博道でしたが、父親が再婚し、急遽義母の娘と一つ屋根の下で暮らさなければならないことになります。(再婚した親たちは一年間帰ってこない)

急展開に驚きつつも、状況を受け入れようとする博道の前に現れたのは、なんと大好きな彼女と瓜二つの時雨という女の子。

晴香の生き別れた姉妹である時雨と、戸惑いつつも兄妹として仲良くやっていこうとする博道ですが…

その後は、まあ紆余曲折を経てタイトルの通りの展開になります。

感想※ネタバレ注意

ではここから、『カノジョの妹とキスをした。』1巻と2巻の感想を述べていきます。

『カノジョの妹とキスをした。』1巻

表紙を飾るのは、小悪魔的な笑みを浮かべている時雨さん。

博道と晴香の前に時雨が登場したことによって、物語が動き出します。

1巻を読んで思ったのは、この作品のメインヒロインはタイトルが示しているように妹である時雨だということです。

この時雨という女の子は、非常に賢く運動神経も抜群(空手家)、そして超美人と天に二物どころか三物を与えられたハイスペックな人物。

そして、ずるがしこく小悪魔的に兄である博道をからかっていくのですが、それがとてもあざとい。

キレる頭と美貌を使って、計画的に兄をからかっていくのです。

そうして博道とかかわっていく時雨ですが、次第に博道の真っすぐさに惹かれていきます。

ただ、やはり博道は姉の恋人。

自分の気持ちを抑えるために他の男と付き合おうとする時雨でしたが、博道と姉のキスの現場を目撃してしまいます。

それをみて自分の気持ちを再確認した時雨は、家に帰るや否や、博道にキスしてしまうのです。

とても情熱的なキスをされた博道は、恋人としたキスを忘れてしまうくらい、時雨とのキスが印象に残ってしまいます。

そして時雨は、「私に浮気しませんか?」と博道に告げるのです。

時雨という女の子のかわいさや打算的な性格、そして博道のことを好きになってしまう女の子の部分がよく表現されていました。

まさに、「小悪魔」という言葉がぴったりのキャラクターだと思います。

ただ、時雨の本領は次の2巻で発揮されます。

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『カノジョの妹とキスをした。』2巻

2巻の表紙は、恍惚とした表情を浮かべる時雨さんです。

2巻の時雨は、1巻の比ではないほど打算的に攻めてきます。

まずはざっと内容の紹介です。

1巻のラストで時雨にキスされた博道は、晴香と接していく中でひどい罪悪感に襲われます。

そこで博道は、晴香とのキスを思い出すために、夏休みにみんなで海に出かける計画を立てるのです。

計画通りみんなで海に行った博道は、夜中に晴香と二人で抜け出し、二人きりで良いムードになります。

雰囲気も相まって、改めて晴香とキスをして、晴香のことが大好きだという気持ちを思いだす博道。

もっと晴香への愛を伝えたいと思った博道は、晴香にその思いを伝えるために、晴香をもっと強く抱きしめようとしました。

しかし晴香は、そこから先に起こってしまうであろうことを嫌がり、泣きながら博道の前から逃げてしまいます。

晴香を傷つけてしまったと落ち込んでいる博道の前に、時雨が現れます。

博道から事のあらましをきいた時雨は、自分を姉だと思ってキスをしていいといいます。

その甘美な誘い文句に抗うことができず、博道はその誘惑にのってしまい、自分から時雨にキスをしてしまうのです。

ですが、時間が経って冷静になった博道は、再度激しく後悔してしまいます。

ただ同時に、晴香とのふれあい方もわからなくなってしまい、晴香とどう接していけばいいのかわからなくなってしまいます。

その後も、博道は晴香との時間を楽しむことができず、時雨の前で大泣きしてしまうのです。

そして、泣きつかれて眠ってしまったところに、博道のスマホに晴香から着信がきて、留守番メッセージに切り替わります。

その中で晴香は、清い関係でいたいということをずっと述べていましたが、それを聴いていた時雨は姉の言っていることに嫌気がさし、晴香の電話に出てしまうのです。

以上が、2巻の大まかな内容になります。

2巻はとても面白かったです。

1巻で時雨のキャラ付けがしっかり描かれていたので、時雨の行動にハラハラドキドキさせられました。

「小悪魔」どころか「悪魔」のような誘惑の仕方で博道を落としていこうとする時雨のアグレッシブさには、少し恐怖すら感じます。

そして、何と言っても最後に晴香の電話に出てしまうところもやばいです。

最後にとんでもないことをしでかして2巻が終わりました。

なので、本当に続きが気になってしまいます。

続巻はいきなり修羅場から始まるのでしょうか。

続きがとても楽しみです。

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