Active&Creative(http://www.ne.jp/asahi/active/creative/)より画像引用
普段はアメコミや映画のことばかり記事に書く私ですが、実はスイミングスクールでインストラクターをしております。
かれこれ、インストラクター歴は6年目に突入。
そのため、これまで何百人の子どもたち(幼児と小学生)の水泳指導を行い、私自身いろいろな経験をしてきました。
この私自身の経験を踏まえて、幼児の水慣れの方法を解説していきます。
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ステップ1:水中歩行~顔つけ
水慣れのための最初のステップは、水中歩行→カニ歩き→バブリング→顔つけという流れです。
水中歩行は文字通り、水の中を歩くこと。
これは、初歩的な水慣れの中では最も簡単にできることです。
とはいえ、転んでしまうとびっくりして、水に対する恐怖が増幅してしまう可能性もあります。
なので、場合によっては子どもと手をつないで、一緒に歩いてあげるというステップも踏んだほうがいいかもしれません。
子どもが一人で歩けるようになったら、次はカニ歩きに挑戦しましょう。
カニ歩きは、腕と足をプールの壁につけさせて、カニのように横歩きさせることを言います。
カニ歩きのポイントは、腕を伸ばさせることです。
腕を曲げたままにしておくとすぐに疲れてしまい、手を放して水に沈んでしまうかもしれません。
補助をする場合は、お尻をもってあげると、体が安定します。
最初は、手を放してしまっても足がつく浅いところでカニ歩きをさせて、コツをつかんできたら、足がつかない場所でもチャレンジさせましょう。
その次はバブリングです。
バブリングは、水面で口から息を吐き出させることを言います。
子どもに説明するときは、「お口ぶくぶく」と言っています。
ポイントは、ろうそくの火を消すみたいに息を吐き出すこと。
ただし、水嫌いな子は水が顔にかかってしまうと泣いてしまうかもしれませんので、最初はバケツなどの容器に水を入れてやらせるというのも一つの方法です。
また、ブクブクと息を吐き出させた後は、口を開けて「ぱぁ」と息を吸うようにします。
慣れてきたら、「ぶくぶく、ぱぁ」「ぶくぶく、ぱぁ」と連続でできるようにしましょう。
そしてステップ1の最後は、顔つけです。
これについては、説明は不要ですね。
顔つけは、いきなり水面でやらせるのではなく、まずは手で水をすくい、そこに顔をつけさせましょう。
まずは補助する人の手、そして次は子ども自身の手、最後は水面というように、顔つけの中でも少しずつステップを踏んでいってください。
どうしても顔をつけるのを渋る場合は、ほっぺたやおでこを水につけさせ、そこから徐々に顔全体をつけさせましょう。
ステップ2:ジャンプ~ボビング
顔つけまでができたら、次はステップ2に突入です。
ステップ2は、シャンプ→潜り→ボビングになります。
ジャンプというのは、プールサイドからプールにジャンプすることです。
ジャンプの際は、両足でジャンプするようにしましょう。
そして、子どもの正面に立ってあげて、自分に向かって飛ぶようにしてあげてください。
その次は潜りです。
潜りは、頭のてっぺんまで水につかるようにしましょう。
さらにできることなら、水中で目を開けさせてください。
もし潜るのを渋ったり、あるいは水中で目を開けるのを嫌がるようであれば、プールの底におもちゃを置いて、それを潜って拾わせる、あるいは目を開けて拾わせるというように、遊びの中で楽しみながら、自然とできるようにさせるというのも一つの方法です。
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そして次は、いよいよボビングです。
ボビングは、水の中で目を開けながら、鼻から息を出すことを言います。
さらにその際、両足をプールの底までつけて、自力でジャンプさせなければなりません。
「んー」と水中で息を吐き出させて、水から出たら「ぱ」と息を吸わせます。
「ん~、ぱ」「んー、ぱ」「んー、ぱ」と3回続けてさせましょう。
ただし、水中で目を開けつつ、鼻から息を吐くというのは、幼児にとっては結構難しい課題です。
なので、最初は潜って鼻から息を吐かせるだけにするというように、ボビングのなかでも段階を踏んだほうがいいかもしれません。
ステップ3:伏し浮き・けのび
水慣れの最終ステップは、伏し浮きとけのびです。
伏し浮きというのは、手の先から足の先までをまっすぐに伸ばし、水中で浮かぶこと。
視線をプールの底、あるいは子どものおへそに向かせることで、頭をしっかりしまったきれいな伏し浮きになります。
伏し浮きは、ボビングまでできるようになった子であれば、一瞬でできてしまうこともしばしば。
一方で、水の中で浮くという浮遊感に恐怖を覚え、なかなかできないという子もいます。
いずれにしろ、まずはビート版をもたせて体を浮かせるようにし、慣れてきたらビート版を外していきましょう。
そしてけのびですが、けのびは壁を両足でけったあとに、伏し浮きの体勢で浮くだけです。
なのでまずは、伏し浮きをしっかりできるようにしましょう。
コミュニケーションを大切に
ここまでは、実際の水慣れのステップをみてきました。
大切なことは何度も申し上げましたが、段階を踏んでいくこと。
それに加えて、子どもとのコミュニケーションも非常に大切です。
子どもができるようになったことは褒めて一緒に喜び、できないことは何が難しいのかをきいて一緒に対応策を考えるというように、コミュニケーションをとりながら段階を踏んでいくことが、水慣れの近道になります。
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まとめ
幼児の水慣れで大切なのは、段階を踏むこととコミュニケーションをとることです。
子どものペースに合わせて、少しずつでもいいので取り組んでいけば、どんな子でも水慣れはできます。
水慣れにおいては、「急がば回れ」を念頭においておきましょう。
もし何かご質問等ありましたら、お気軽にコメント欄にどうぞ。