2018年11月23日(金)より公開が始まった、『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』。
ジョニー・デップ扮するグリンデルバルドやジュード・ロウ演じるダンブルドアなどが参加した本作は、前作を上回る面白さで、多くの人々を魔法ワールドに誘っています。
まるでグリンデルバルドによって、一同がパリに引き寄せられたようなストーリーであった『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』でしたが、今作で最も謎が残ったのは、やはりクリーデンスの正体ですね。
物語の最後の最後で、グリンデルバルドがクリーデンスの正体は「アウレリウス・ダンブルドア」であると明らかにしました。
そこで今回は、クリーデンスの正体は本当にアウレリウス・ダンブルドアであるのかという点について考察していきます。
※記事の性質上ネタバレを含むので、まだ本編をご覧になっていない方はご注意ください。
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クリーデンスとは?
グレイブスと、クリーデンスがなにやら密談中… #ファンタビ実況 pic.twitter.com/FrOXYGPXFs
— 『ファンタスティック・ビースト』公式 (@fantabi_jp) 2017年4月21日
エズラ・ミラーが演じているクリーデンスは、「新セーレム救世軍」の指導者であるメアリー・ベアボーンの養子として育てられていました。
最初は、グレイブスに扮したグリンデルバルドに魔法使いの一族だが魔法を使うことができない「スクイブ」だと思われていましたが、実際は非常に強力な魔力を宿しています。
そのため、オブスキュラスを宿しながらも10歳以上生きることができ、かつオブスキュラスの力を操ることができるようになりました。
ニューヨークを半壊させた後、魔法省の闇祓いたちの攻撃によって亡くなったと思われていましたが、実際は生き残っていて、実の母親を探し求めてパリに渡ります。
そこで、グリンデルバルドによって、本名が「アウレリウス・ダンブルドア」であるということが明かされました。
ダンブルドア一家
では次に、今回の考察の鍵となるダンブルドア一家についてみていきましょう。
『ハリー・ポッター』シリーズでおなじみのアルバス・ダンブルドアをはじめとするダンブルドア一家は、魔法界ではそこそこ名の知れた名門一家です。
家族構成は以下のようになっています。
- 父:パーシバル・ダンブルドア
- 母:ケンドラ・ダンブルドア
- 長男:アルバス・ダンブルドア
- 次男:アバーフォース・ダンブルドア
- 長女(妹):アリアナ・ダンブルドア
母親のケンドラはマグル出身なので、アルバスたち3兄弟は半純血ということになります。
ダンブルドア一家はなかなか大変な経験をしてきました。
アルバスとアバーフォースの妹のアリアナが6歳の時、マグルの少年たちに襲われたのを契機に、魔法を制御することができなくなってしまいます。
さらに、怒った父パーシバルはマグルの少年たちに報復をしたため、アズカバン送りになってしまいました。
加えて、アルバスがホグワーツを卒業してすぐに、アリアナの発作によって母ケンドラも亡くなります。
最終的には、ゴドリックの谷を訪れたグリンデルバルドとアルバス、アバーフォースの間で争いがおこり、その際にアリアナが発作を起こしてしまい、そこに呪いがあたったことで亡くなってしまいました。
なので、『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』の段階で生きているダンブルドア一家の人間は、アルバスとアバーフォースのみになります。
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「アウレリウス・ダンブルドア」の考察
ではここから、クリーデンスの正体が「アウレリウス・ダンブルドア」であるということについて考察していきます。
まず、クリーデンスについてわかっていることは、以下の3点です。
- オブスキュラスを宿しているが、本人の魔力が強すぎるために生き延びている
- 母親が魔女であった
- ダンブルドア一家の象徴である「不死鳥」を呼び出せた
特に注目すべきなのは、「母親が魔女」と「不死鳥を呼び出した」という点でしょう。
もし本当に、クリーデンスがダンブルドアの血を引いており、母親が魔女だとしたら、母親がダンブルドア家の人間ということになりますね。
ということは、アルバスの母ケンドラはマグル出身なので、母親候補からは外れます。
となると、ダンブルドア家の女性はアリアナしかいなくなりますが、アリアナは14歳で亡くなりました。
ということは、クリーデンスがアウレリウス・ダンブルドアだと仮定した場合、以下のことが考えられます。
- アズカバン送りになったパーシバルが、アズカバン内で出会った魔女との間にできた子供がクリーデンス
- ダンブルドア、もしくはアバーフォースが魔女と結婚し、その間にできた子供がクリーデンス
- 父パーシバルに姉、もしくは妹がおり、その姉か妹が結婚してできた子供がクリーデンス
一番可能性として高いのは、父パーシバルに姉か妹がいたという考察でしょうか。
そうすると、クリーデンスがアウレリウス・ダンブルドアだとしてもおかしくありませんし、不死鳥を呼び出せたのも納得です。
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とはいえ、もう一つ考えなければならないことがありますね。
それは、クリーデンスがアウレリウス・ダンブルドアだというのはまったくのウソだということ。
グリンデルバルドの弁舌が非常に優れているのは、クイニーですら信奉者になってしまったことから明らかです。
そして、グリンデルバルドはクリーデンスのことを、ダンブルドアを倒すための武器だと考えています。
なので、適当なことを言ってクリーデンスを上手く使おうとすることなど、容易に考えられます。
ですがどうしても、「不死鳥を呼び出せた」という事実が引っかかります。
もし、アルバスとグリンデルバルドが結んだ「血の契約」によってグリンデルバルドも不死鳥を呼び出せるようになったのだとしたら、話は別ですが。
なので現状、私としてはクリーデンスがアウレリウス・ダンブルドアだというのは、不死鳥を呼び出せたという事実が大きいため、本当であると思っています。
一つ言えることは、続きが早く見たいということですね。
アバーフォースとアウレリウスを勘違いし上映が終わるなり恥発言を繰り返しました。
スッキリ美しく現在の状況をまとめて下さり、こんがらがった糸がほどけました。ありがとうございます。早く次回が観たいです。
らむーらさん
コメントありがとうございます。
私自身も上演が終わった時には、「アウレリウス=アルバス・ダンブルドアの弟」と一瞬考えてしまいました。
最後の最後に大きな謎をぶっこんでくるところは、さすがJ・K・ローリングの脚本としか言いようがありませんね。
本当に次回作が楽しみでなりませんね。
劇中でグリンデルバルトがクリーデンスに対して「お前の兄はお前の存在を消したがっている」というようなことを言ってませんでしたっけ?
お前の兄というのがダンブルドアのことを指しているのであればクリーデンスの正体はダンブルドアの腹違いの弟という説が一番有力な気がします。
勘違いだったらすみません。
昨日映画見た人さん
コメント、および貴重な意見をありがとうございます。
確かにそのようなことを言っていたので、私も最初は腹違いの兄弟かなと思いました。
ですが、私が一番引っかかっているのは、『ファンタビ』1作目から言われている「クリーデンスの母親が魔女」という前提です。
その場合、ダンブルドアの母親がマグル、すなわち魔女ではないので、父パーシバルに別の女性がいたということになります。
それはちょっと悲しいので、考察の対象外にしました。
ただ、クリーデンスの正体について語ったのがグリンデルバルドなので、嘘っぱちの可能性も大いにあり得ますけどね。
とりあえず言えることは、続きが気になるので、早く観たいということです。
昨日ブルーレイがきて初めてみました2
なるほど!と思いながら読まさせていただきました✨なかなかここまで分析していただける方がいないので読んでいて楽しかったですし嬉しかったです。
ひとつひっかかったのは、1でベアボーン母が、
あの女は魔女だった、この世の物じゃないわ
と言っていましたがそれは、小間使いのちみっこのエルフのおばちゃんのことかなと。
そうなると母が魔法使いという線はご想像通り薄くなりますね。アリアナちゃんの亡くなった直後にケンドラさんが亡くなるのがひっかかりました。多分船で亡くなったのではないかと。子供がいなくなりボートで到着したら即様、子の行方を探すのが母です。劇中のおかあさんから魔法使い一家の香りがしなかったのですし、どことなくダンブルドア一家の血の香りがクリーデンスからしなかったんですよね、、
不死鳥に変身させただけかもしれないですし、年取ってからボルにクリーデンスの話もしないし、、あれだけ熱を入れて育てたのならボルの先生になってもいいくらいなのに一切ない。
クリーデンス謎深まりますね。
3こそ劇場でみたいですー!(下がまだ2歳で館の暗さを怖がり入れないのです)
また憶測や予想がありましたら是非教えてください✨