メキシコの古代マヤ遺跡を紹介!(世界遺産以外編)

古代マヤ文明は、メキシコのユカタン半島を中心に栄えていました。

今日でも、マヤ系の先住民族が、メキシコやグアテマラで多く暮らしています。

「2012年地球滅亡説」の際には、かなりマヤ文明を扱った特集番組が多かったですね。

そんな古代マヤ文明ですが、現在のメキシコには、古代マヤ文明が残した魅力的な遺跡が数多く残っており、メキシコの観光を支えているのです。

そこで今回は、私が訪れた古代マヤ遺跡の中から、魅力的で訪れるべきである遺跡を、いくつか厳選して紹介していきます。

※本記事で使用する写真は、すべて私が撮影したものです。

ちなみに、世界遺産に登録されている古代マヤの遺跡については、こちらその続きで紹介しているので、ぜひともご一読ください。

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コマルカルコ遺跡

最初に紹介するのは、私が人生で初めて訪れたマヤ遺跡であるコマルカルコ遺跡

コマルカルコ遺跡は、メキシコのタバスコ州に位置します。

コマルカルコ遺跡は、マヤ文明の中で最も西にある遺跡として有名です。

そして、コマルカルコ遺跡で注目すべき点は、レンガによって神殿を建築していること。

石材を一切使用せずに、神殿を建てているのです。

神殿↓

ちなみに、白い部分は牡蠣の貝殻から作った漆喰を塗っている箇所になります。

 
また、コマルカルコ遺跡では漆喰の彫刻も残っているのです。

漆喰の彫刻↓

最初に訪れたマヤ遺跡だったので、個人的にはかなり楽しく遺跡を回ることができました。

ちなみに、コマルカルコ遺跡は「2012年マヤの地球滅亡説」を否定する何かが見つかったらしいです。

何かを覚えていなくてすみません(笑)。

エスナー遺跡

エスナー遺跡は、メキシコのカンペチェという街から南東へ60kmほど行った所に位置します。

大きな街から近いので、アクセスしやすかったです。

エスナー遺跡には、マヤ地域の中でも最大規模の宮殿建築の跡が残っています。

宮殿跡↓

 
そして、エスナー遺跡の最大の見どころは、なんといっても5層のピラミッドです。

5層のピラミッド↓

ちなみに、この5層のピラミッドには、かなりの数のマヤ文字が記されています。

マヤ文字↓

この5層のピラミッドがある場所は大アクロポリスと呼ばれる、結構広い広場になっており、他にも小さなピラミッドがいくつかあります。

大アクロポリスの眺望↓

 
また、古代マヤ文明遺跡の多くにある球戯場もあります。

球戯場↓

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カバー遺跡

カバー遺跡は、メキシコのユカタン州プウク地方に位置する遺跡。

カバー遺跡には、チュルトゥンと呼ばれる、人口貯水池の跡が残っています。

チュルトゥン跡↓

カバー遺跡では、祭祀センターとして栄えていたころの深刻な水不足に陥っていたため、このような人工的な貯水池を作っていたのです。

 
また、カバー遺跡には、マヤ語で「白い道」という意味があるサクベの終着点があることでも有名。

サクベの終着点↓

このサクベは世界遺産に登録されているウシュマル遺跡から続いています。(ウシュマル遺跡については、こちらの記事で紹介しています)

ちなみに、サクベの終着点のこのアーチは、持ち送り式アーチで建てられています。

持ち送り式アーチというのは、マヤ文明独特のプウク様式による建築技法です。

 
そして、カバー遺跡で最も注目なのは、コッツ・ポープ(仮面の宮殿)と呼ばれる建造物。

コッツ・ポープ↓

このコッツ・ポープが仮面の神殿と呼ばれる所以は、建造物の壁面に、チャックというマヤ文明の雨の神が大量に施されているからです。

大量のチャック↓

ちなみに、本記事ではこの彫刻を雨の神チャックとして紹介しましたが、学説によっては山や丘を表すウィッツ・モンスターであるとも考えられています。

シビルチャルトゥン遺跡

シビルチャルトゥン遺跡は、メキシコのメリダという街から北に15km行った所に位置する遺跡。

シビルチャルトゥン遺跡には、ユカタン半島に多く見られるセノーテと呼ばれる泉があります。

セノーテ↓

ちなみに、メキシコのユカタン半島は石灰岩で地盤ができており、その陥没した部分に雨水がたまってできるのがセノーテです。

そんな自然にできるセノーテが、ユカタン半島には5000以上あると言われています。

 
シビルチャルトゥン遺跡では、神殿の中から7つの土製の人形が発掘されました。

そのため、この人形が見つかった神殿は、7つの人形の神殿と呼ばれています。

7つの人形の神殿↓

ちなみに、この7つの人形の神殿ですが、入り口近くから直線でかなり歩いた所にあります。

入口近くから見える7つの人形の神殿↓

写真で見るとそんなに遠くないように感じますが、実際に歩くとかなり遠いです(笑)。

 
もう一つシビルチャルトゥン遺跡で注目なのが、スペイン人が残した聖堂跡

スペイン人の聖堂跡↓

1492年にコロンブスが新大陸(現在のアメリカ大陸)を発見して以降、スペイン人はどんどん新大陸に入っていきました。

その過程で、アメリカ大陸の先住民族にキリスト教を布教しようとした者たちもいたそうです。

おそらく、この聖堂もそのような目的のために建てられたのでしょう。

いずれにしろ、遺跡に聖堂跡があるのは、かなりめずらしいです。

トゥルム遺跡

最後に紹介するのは、私がメキシコで最後に訪れたマヤ遺跡であるトゥルム遺跡

トゥルム遺跡は、メキシコの一大観光地カンクンのあるキンタナロー州に位置します。

トゥルム遺跡でまず注目すべきなのは、海に面しているということ。

これまで紹介してきたマヤ遺跡は、すべてユカタン半島のジャングルの中に佇むマヤ遺跡でした。

ですが、このトゥルム遺跡は海に面しているので、他のマヤ遺跡とは違った雰囲気が味わえます。

トゥルム遺跡↓

トゥルム遺跡には、フレスコ画の神殿という建造物があり、そこにはダイビング・ゴッドと呼ばれる神が描かれています。

フレスコ画の神殿↓

ダイビング・ゴッド↓

ちなみに、ダイビング・ゴッドはトゥルム遺跡以外にも、大西洋に面するマヤ遺跡でも見られるそうです。

加えて、トゥルム遺跡にいたイグアナはサービス精神が豊富で、良いアングルで写真を撮らせてくれました。

イグアナ↓

まとめ

今回紹介したマヤ遺跡は、コマルカルコ遺跡とエスナー遺跡、カバー遺跡、シビルチャルトゥン遺跡、そしてトゥルム遺跡です。

どの遺跡もそれぞれ独特の魅力があるので、マヤ文明に興味がある人は、一度は訪れてみるべき遺跡でしょう。

今回の記事で、私が訪れた古代マヤ遺跡は、すべて紹介しきったことになります。

記事を書きながら、古代マヤ遺跡を訪れた日のことがとても懐かしくなり、またメキシコに行きたくなりました。

もしメキシコに行く機会があったら、ぜひともこれらの遺跡を訪れてみてください。

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