ペルーと言われると、何を思い浮かべますか?
おそらく、多くの人がマチュピチュを思い浮かべるのではないでしょうか。
私もマチュピチュには行ったことがあるので、マチュピチュが何とも言えないくらい圧倒的な場所で、ずっと居続けたくなるような魅力を秘めているということは、わかっているつもりです。
マチュピチュで立っていると、切り立った山々に囲まれた中に残る古代文明の生きた様が、ひしひしと伝わってきました。
マチュピチュ↓(私が撮影しました)
とはいっても、ペルーにはマチュピチュ以外にも、かなりの魅力を秘めた遺跡が、数えきれないくらいあります。
そこで今回は、私がペルーで訪れたアンデス文明の遺跡の中から厳選した、マチュピチュ以外の魅力的な遺跡について紹介します。
※本記事で使用する画像は、すべて私が撮影したものを使用しています。
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カラル遺跡
まず最初に紹介したいのは、ペルーを中心に栄えたアンデスの古代文明の根源に関わってくる、カラル遺跡です。
カラル遺跡は、アンデスの文明で言うところの、先土器期に属する遺跡になります。
先土器期というのを一言で説明すると、土器がなかった時代ということです。
また、アンデス文明だけでなく、北米のインディアンの文明、中米のメソアメリカ文明なども含めた中でも、アメリカ大陸最古の都市遺跡との評価もあります。
カラル遺跡は、ペルーの首都リマから北に200kmほど行ったところに位置する遺跡で、2009年に世界遺産に登録されました。
カラル遺跡↓
ご覧のとおり、砂漠の中にある遺跡です。
カラル遺跡で注目なのは、迫力のある大神殿と、奇抜な形をした円形広場。
大神殿↓
正面から↓
大きすぎるので、カメラに収まりきらなかったです。
円形広場↓
この円形広場では、都市として栄えていた時代には、音楽の演奏も行われていたと言われています。
ちなみに、カラル遺跡が位置する地域は、砂漠なので日差しは強いですが湿気は少ないので、蒸し暑さは感じませんでした。
ピキリャクタ遺跡
次に紹介するのは、アンデス山脈に位置するクスコから南西に行ったところにあるピキリャクタ遺跡。
おそらく、日本人がまだ1000人も訪れたことがないと言っても過言ではないくらい、あまり知られてない遺跡です。
ピキリャクタ遺跡は、アンデス文明の中のワリという文明に属しています。
ワリ文明の特徴は、なんといっても壁です。
ピキリャクタ遺跡にも、壁がずっと続いている通路があります。
ピキリャクタ遺跡↓
横から見たらこうなってます↓
写真で見ると少し小さく見えますが、壁の間の通路は思ったよりも広く、かなりの距離続いていました。
かなりマイナーな遺跡ではありますが、ものすごく迫力があり、ペルーの中でもかなり印象に残った遺跡です。
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シュスタニ遺跡
シュスタニ遺跡は、チチカカ湖のほとりにあるプーノという街の近郊にある遺跡です。
インカ文明の時代に先住民族のアイマラ族によって建てられたと言われていますが、シュスタニ遺跡もそれほど有名ではありません。
シュスタニ遺跡には、インカ時代に建てられたチュルパという墓が残っているのが特徴です。
チュルパ↓
ちなみに、このチュルパはインカ時代の石組みで修復されていますが、元はインカ以前に作られたものだそうです。
チュルパのインカの石組み↓
加えて、シュスタニ遺跡はウマヨ湖という湖のほとりに位置しているので、美しい湖を拝むこともできます。
ウマヨ湖↓
また、遺跡の入り口付近には、雲を映すきれいな池もありました。
きれいな池↓
個人的には、シュスタニ遺跡もマチュピチュと同じくらい、訪れた時にワクワクしました。
やっぱり遺跡に行ったときは、遺跡の周りの環境を楽しむことも重要です。
ラクチ遺跡
最後に紹介するのは、クスコから110kmの所に位置するラクチ遺跡。
ラクチ遺跡も、上記で紹介したシュスタニ遺跡やマチュピチュと同様に、インカ時代の遺跡です。
ラクチ遺跡には、ビラコチャ神殿と呼ばれる大きな建造物の壁が残っています。
ビラコチャ神殿↓
近くから見るとこんな感じ↓
ちなみに、ビラコチャというのは、アンデス文明では創造神だと言われています。
そして、円形の倉庫であるコルカというものが立ち並んでいるのも、ラクチ遺跡の特徴です。
コルカ↓
インカ時代には、このコルカの中に、トウモロコシなどの食料を貯蔵していたとも考えられています。
ラクチ遺跡は他の遺跡に比べると迫力は劣りますが、インカ時代の名残を多く残す遺跡なので、訪れているときは常にインカの風を浴びているような感覚でした。
まとめ
今回紹介したのは、カラル遺跡とピキリャクタ遺跡、シュスタニ遺跡、そしてラクチ遺跡です。
ペルーというとどうしてもマチュピチュが思い浮かんでしまいますが、マチュピチュ以外にも魅力的な遺跡はたくさんあります。
今回は、私が訪れた遺跡の中から4つ紹介させてもらいました。
どの遺跡も、学術的にも価値があるものであり、同時に観光に訪れてペルーの古代文明の息吹を感じることができる場所でもあります。
私としては、ぜひともピキリャクタ遺跡を訪れてほしいです。
もちろん、今回紹介した遺跡以外にも訪れるべき魅力的な遺跡はたくさんあるので、またそれらに関する記事も書いていきます。
ペルーに行った際は、マチュピチュと合わせて、ぜひ今回紹介した4つの遺跡も訪れてください。
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