『NARUTO-ナルト-』考察!二代目火影千手扉間は本当に「卑劣様」なのか?

現在、アニメが絶賛放送中の『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』

その前身にあたる大人気マンガ『NARUTO-ナルト-』は、週刊少年ジャンプのマンガの中でも非常に人気のある作品です。

『ナルト』は、ジャンプらしい熱い展開で繰り広げられるストーリーが非常に面白いのは言うまでもありませんが、キャラクターや設定、世界観の作りこみも面白さを引き立てる魅力の一つでした。

その中でも話題になったのは、二代目火影千手扉間に関してです。

このキャラクターは結構ネタにされており、作中で行ってきた行動ゆえ「卑劣様」と呼ばれています。

そこで今回は、今一度二代目火影千手扉間について取り上げ、本当に「卑劣様」なのか考察していきましょう。

※私は『NARUTO-ナルト-』が大好きです。決して作品の品位を下げるためにこの記事を書いているというわけではないことをご了承ください。

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二代目火影千手扉間について

木ノ葉里隠れの里の二代目火影で、「忍の神」と言われる初代火影千手柱間の弟。

水遁や飛雷神の術を得意としており、穢土転生で復活させられた際にも、高い戦闘力を見せています。水のないところでの水遁水陣壁も見事でした

ナルトの得意忍術である「影分身」を考案したのも、この千手扉間です。

後に三代目火影となる猿飛ヒルゼンや暗部の「根」のリーダー志村ダンゾウなどを弟子としていました。

また、忍者アカデミーを創設し、木ノ葉隠れの里の忍システムの根幹を創りあげるという功績を残しています。

そんな扉間ですが、第二次忍界大戦中に雷影と会合を行う際に、金閣と銀閣が起こしたクーデターに巻き込まれ、ヒルゼンやダンゾウを逃がすために自ら囮になり亡くなりました。

このように、火影として非常に素晴らしい功績を残していますが、一方で「後世に続くさまざまな問題の根幹」を作ったのも扉間です。

以下で、扉間が後世に残した卑の意志さまざまな問題点をみていきます。

扉間の創った問題

ではここから、千手扉間が創ったさまざまな問題についてみていきましょう。

警務部隊の創設

扉間が残した大きな問題の一つが、警務部隊の創設です。

里の治安維持を目的として創設されたこの警務部隊。

一見するとこの行為は、うちは一族に警務部隊という特別な地位を与えているように感じられますが、実際のところそうではありませんでした。

扉間の意図は、うちは一族を警務部隊に入れることで、マダラのような危険分子が登場した際に簡単に対処できるようにするため、一か所にまとめておきたかったということです。

要するに、里の「問題分子」を監視しておきたかったということになります。

結果、うちは一族は里に対してどんどん不満を募らせていき、イタチによる一族の抹殺へと至ることになりました。

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「穢土転生」の開発

続いての問題は、「穢土転生」の術を開発したことです。

穢土転生の術は、生きている人間を生贄にすることで、亡くなった人間を復活させるという禁術。

大蛇丸やカブトがこの術を使っているイメージが多いですが、術の考案者は扉間です。

飛雷神の術や影分身の術だけでなく、穢土転生までも開発していることから、扉間がいかに余計な忍の才に恵まれていたのかがわかりますね。

ただ、扉間が穢土転生を開発したことによって、大蛇丸の木ノ葉崩しで三代目火影のヒルゼンが亡くなり、第四次忍界大戦では非常に強力な忍が敵になり、非常に多くの犠牲者を出すことになりました。

ちなみに、穢土転生で復活した二代目土影の無からは、「二代目火影の卑劣な術」と形容されています。

扉間曰く、穢土転生の本来の使い方は、互乗起爆札という術と合わせて使うとのこと。

互乗起爆札は、起爆札が起爆札を口寄せし爆発するというものなので、使用者も高確率で亡くなってしまいます。

穢土転生で復活した扉間が使ったこの術ですが、扉間曰く、「自分の体でやるのははじめて」だったとのこと。

生前に「他者の体」ではやったのでしょうね。

扉間は「卑劣様」なのか?

上記のことを踏まえ、扉間は「卑劣様」なのか考察していきます。

まず、うちは一族を警務部隊に追いやったという点についてですが、これは扉間が二代目火影になった時点では合理的な判断であったと思います。

なぜなら、その当時は木ノ葉の創設からまだまだ歴史も浅く、大戦の傷も癒えていなかったはずです。

木ノ葉の過渡期と言える状況だったので、ある意味では合理的な判断と言えます。

どちらかというと、これは三代目以降の火影の責任が大きいのではないでしょうか。

時代が変わればうちは一族の状況も変わってくるので、警務部隊にいつまでもうちは一族を追いやっておくというのは、あまりにもナンセンスです。

なので、これは扉間以降の火影、もとい木ノ葉隠れの里に問題があるということなので、扉間の責任に転嫁することではないでしょう。

 

では、穢土転生の考案についてはどうでしょう。

結論から言うと、亡くなった人を再利用しようという発想自体は「卑劣そのもの」です。

そりゃあ、「卑劣な術」と形容もされます。

加えて、穢土転生との合わせ技である互乗起爆札まで考案しました。

この穢土転生を開発したという点では、扉間は「卑劣様」だと言えるでしょう。

 

ですが総合的に見たときに、扉間は二代目火影として非常に優秀であったと思います。

警務部隊において、うちは一族を監視しつつ役職を与える。

忍者アカデミーを創設し、のちの優秀な忍を数多く生み出す。

そして、最後はヒルゼンに未来を託し自ら囮になる。

合理的でありリアリストである扉間は、ある意味リーダーとしては非常に優秀でした。

なので、二代目火影千手扉間は、合理的でときには「卑劣」な手段をも用いる人物だったという結論になります。

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