スパイダーマン・イヤーとも言える2018年。
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の『アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー』、PS4ゲームソフト『スパイダーマン(Marvel’s Spider-man)』と、スパイダーマンが登場する作品が続きました。
そんなスパイダーマン・イヤーをさらに色濃くしたのが、スパイダーマンの天敵であるヴェノムを題材にしたスピオンオフ作品『ヴェノム』。
日本発ポスター解禁
これが #ヴェノム だ!
ヤツらには<最悪>が良く似合う。11月2日(金)最も残虐な悪、誕生。#venom pic.twitter.com/5iWbGbUpK4
— 映画『ヴェノム』公式 (@VenomMovieJP) 2018年8月1日
2018年11月2日(金)から公開されています。
マーベルの大ファンである私も、ワクワクしながら観に行ってきました。
今回は、『ヴェノム』の感想と解説を述べていきます。
※記事の性質上、『ヴェノム』本編のネタバレを含んでいます。
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感想
まず最初に、『ヴェノム』を鑑賞した感想を述べていきます。
鑑賞して思ったことは、純粋にヴェノムがかっこよかったということ。
原作コミックやサム・ライミ監督の『スパイダーマン3』の影響もあり、ヴェノムはむちゃくちゃ悪いヴィランであると、私は認識していました。
ですが本作『ヴェノム』は、これまでのヴェノム像を覆し、ヴェノムをヒーローにすることに成功しています。
なので、シンビオートの地球侵略を防ぐためにライオットと戦うヴェノムは、非常にかっこよかったです。
加えて、ヴェノムがペットのようで、少しかわいく感じました。
最初はヴェノムを受け入れられなかったエディでしたが、ライオットと戦うあたりから、ヴェノムを相棒として受け入れ始めます。
一方のヴェノムも、エディと共闘することで、エディをただの宿主以上の存在とみなしていきます。
結果、エディもまるでペットのようにヴェノムと接し、ヴェノムもエディの言うことをきっちり聞くのです。
この二人の関係ゆえ、ヴェノムがかわいく感じられたのでしょう。
解説
ではここから、私ができる限りの解説をしていきます。
ライフ財団とライオット
ライフ財団とライオットは、ともに原作コミックでも登場します。
原作では、核のせいで崩壊した世界の再建のために、ライフ財団(ライフ・ファウンデーション)がヴェノムをもとにし、5体のシンビオート共生体を生み出します。
そのうちの1体が、本編にも登場したライオット。
ちなみに、他の4体はアゴニー、ファージ、ラッシャー、そしてスクリームという名前です。
ただし、『ヴェノム』においては非常に強かったライオットですが、原作ではスクリームによってライオットを含む4人の宿主は捕食されてしまいました。
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エディとヴェノムはなぜ共生できたのか
シンビオートというのは、もともと寄生した生物の感情をエサにしています。
ゆえに、宿主の体を蝕み、生命力を奪ってしまうのです。
ですが、エディ・ブロックとヴェノムは、ともにいわゆる「落ちこぼれ」的な存在。
また、タイプの女性(アニー)も似ているなど、感情面で共通点が多くありました。
それゆえ、ヴェノムはエディと相性が良く、ライオットを凌ぐ実力を発揮できたと考えられます。
刑務所にいた男は誰?
本編後に、エディ・ブロックが取材に行った刑務所にいた男は、連続殺人鬼のクリータス・キャサディ。
このクリータス・キャサディは、原作コミックでカーネイジというシンビオート共生体になります。
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— Marvel Entertainment (@Marvel) 2014年10月16日
クリータス・キャサディの傷口からシンビオートが侵入し、彼の血液の色が移ったため赤色をしています。
宿主が連続殺人鬼という残虐な性格ゆえ、カーネイジはヴェノム以上の残虐行為を行い、ニューヨークを恐怖に包み込みました。
このカーネイジを止めようとしたスパイダーマンでしたが、一人では全く歯が立たなかったので、天敵であるヴェノムと共闘してなんとか倒します。
そのくらい強い敵だということです。
本編後にクリータス・キャサディが登場したということは、もちろん続編ではカーネイジが登場するということを示唆していますね。
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続編にはスパイダーマンも登場する?
続編でカーネイジが登場することはほぼ確定ですが、はたしてヴェノム一人で勝てるのでしょうか。
そうなるとついつい考えてしまうのが、続編にスパイダーマンが登場するということ。
現在、マーベルがソニーからスパイダーマンの権利を買い戻したため、MCUでもスパイダーマンが登場しています。
そのMCUでスパイダーマンを演じているのは、みんな大好きトム・ホランド。
トム・ホランドは、マーベル・スタジオと6本の作品に出演するという契約をしています。
現在、トム・ホランドがスパイダーマン役で出演した作品は、『シビルウォー:キャプテン・アメリカ』(2016)、『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)、『アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー』(2018)の3作品に加え、2019年公開の『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の4作品。
フェイズ4のMCUがどのように展開されていくかはまだわかりませんが、少なくともあと2本はマーベル・スタジオとの契約が残っています。
なので、トム・ハーディ演じるヴェノムとトム・ホランド演じるスパイダーマンが、同じフィルムで登場するという話も、全くないとは言えません。
また、『ヴェノム』の舞台は、スパイダーマンのホームであるニューヨークではなく、アメリカ西海岸のカリフォルニアでした。
私には、わざとスパイダーマンやアベンジャーズから距離を置いた場所を舞台にしたように思えます。
これはある意味、いつでもMCUの世界にスパイダーマンのスピンオフ作品を組み込めるようにするための伏線、と考えることもできませんか?
いずれにしろ、スパイダーマンが登場しないとしても、カーネイジを倒すために、ヴェノムと共闘するキャラクターは出てくるはずです。
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