『アベンジャーズ』シリーズで大成功を収めているマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に、新たなヒーローが登場することが、マーベル・スタジオによって発表されました。
そのヒーローは、アジア系のシャン・チーという名前のヒーローです。
フェイズ3もいよいよ終わりに近づき、新たな展開が期待されているMCUからあった新たな発表に、多くのマーベルファンが歓喜したことでしょう。
そこで今回は、MCUで登場予定のシャン・チーについて、能力やどのようなキャラクターなのかという点をまとめていきます。
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シャン・チーとは?
Familiarize yourself with Shang-Chi and Marvel’s other masters of the martial arts: http://t.co/gQjZEAhgMH pic.twitter.com/RT3y2J97cS
— Marvel Entertainment (@Marvel) 2015年4月21日
シャン・チーは、カンフーを習得しているヒーローで、そのレベルは達人級のものです。
マーベル的な特殊能力はありませんが、持ち前のカンフーを駆使してヒーロー活動を行っています。
シャン・チーは1973年に、マーベルのコミックスに初登場しました。
この年は、ブルース・リーが主役の『燃えよドラゴン』が大ブームになった年であり、マーベルがそのカンフーブームに乗っかって生み出したヒーローが、このシャン・チーなのです。
なので、ある意味「マーベルのブルース・リー」と考えてもいいかもしれません。
そんなシャン・チーですが、原作コミックではそれなりに活躍しています。
シャン・チーは、「ヒーローズ・フォー・ハイヤー」というルーク・ケイジやアイアンフィストが中心となっているチームに所属し、オンスロート危機の際に地球を守るのに参加しました。
その後、「シビルウォー」展開中に結成されたヒーローズ・フォー・ハイヤーにも参加し、超人登録法の施行を支援する側につきます。
そして、アベンジャーズに参加した彼は、その後の『インフィニティ』ストーリー中も地球を守るために戦いに参加しました。
このように、シャン・チーはその身とカンフーを使って、数々の活躍をしているのです。
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アジア系ヒーロー映画誕生のわけは?
なぜ急に、マーベル・スタジオがアジア系のヒーローを主役にした映画を作ろうとしたのでしょうか。
それは、2018年に公開された『ブラックパンサー』が、黒人の人たちから圧倒的な支持を集め、絶大な経済効果をもたらしたことに起因します。
実際、黒人のコミュニティの間での『ブラックパンサー』の興行収益は、『アベンジャーズ・インフィニティ・ウォー』をも上回っているのです。
これと同じことを、つまり今度はアジア系の人々、特に世界一の人口を誇る中国人の支持を得るために、アジア系ヒーローシャン・チーを主役にした映画を作ろうというわけです。
しかもシャン・チーの場合、必然的にカンフーを扱うことになるため、ますますアジア系の人々から支持を集められることでしょう。
とはいえ、カンフーを扱うので、純粋にアクション映画としても面白いものになるのではないかと、私自身は思っています。
ちなみに、これまでMCUにもアジア系のキャラクターは登場しています。
例えば、ベネディクト・ウォンさんが演じるドクター・ストレンジの相棒ウォン、クローディア・キムさん演じるヴィジョンの人工細胞を作ったチョ博士です。
このように、一応アジア系のキャラクターは登場していますが、脇役として登場しているのみ。
黒人のヒーローを扱った『ブラックパンサー』、女性ヒーローが単独主役になる『キャプテン・マーベル』と、あらゆる方面のヒーローの単独映画に着手しているMCU。
おそらく、アジア系ヒーローであるチャン・シーを扱った映画も、かなり面白いものになることでしょう。
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