2018年11月23日(金)から公開が始まった、『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』。
前作同様、エディ・レッドメインが演じるニュート・スキャマンダーが主役を務める、『ハリー・ポッター』の新シリーズ。
今作からは、グリンデルバルド役にジョニー・デップ、アルバス・ダンブルドア役にジュード・ロウも参戦し、『ファンタビ』シリーズもいよいよ軌道に乗ってきたという感じです。
ずっと『ハリー・ポッター』シリーズのファンだった私は、『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』の公開をとても楽しみにしてきました。
もちろん、非常に面白い作品だったので、どっぷりと魔法ワールドに浸ることができ、非常に満足しております。
パンフレットも非常にかっこいいです。
パンフレット↓
そこで今回は、『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』の感想を述べ、少しだけ解説もしていきます。
※記事の性質上、ネタバレを含んでいます。
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Contents
あらすじ
『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』の半年後、ニュートやマクーザの面々によって捕らえられていたグリンデルバルドが、ヨーロッパへの移送中にたやすく逃亡。
その3か月後、ダンブルドアにクリーデンスを探すように頼まれ、かつティナを探すために、ニュートは同じくクイニーを探すジェイコブとともにパリに向かいます。
同じ時に、グリンデルバルドは彼の信奉者を集めるために、パリで集会を開くことに。
それぞれの登場キャラクターの目的が相互に絡み合ったとき、一つの大きな物語が紡ぎだされ、誰も知らない魔法ワールドが私たちを出迎えてくれます。
感想
前作の『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』は、魔法ワールドでこれから始まる大きな物語の、ほんの序章に過ぎなかったようです。
『ファンタスティック・ビースト』シリーズは全部で5作品になる予定で、今作はその2作目。
ゆえに、全体的な物語も大きく前進したように思えます。
その要因はやはり、ジョニー・デップ演じるグリンデルバルドが、シリーズに本格的に参戦してきたところが大きいでしょう。
グリンデルバルドの何がすごいかというと、魔法はもちろんですが、多くの人を虜にすることができる弁舌。
グリンデルバルドが弁舌を振るう際の言動は、本当に偉大な人物が話しているように感じられました。
これは、ジョニー・デップだからできた演技だと私は思います。
今作でうれしかったことは、『ハリー・ポッター』シリーズとの関連が多くみられたところ。
アルバス・ダンブルドアが登場したことはその最たる例ですし、他にも「死の秘宝」の一つであるにわとこの杖が登場したりと、何かと関連がありました。
そして一番忘れてはならないのは、ホグワーツが登場したこと。
『ハリー・ポッターと死の秘宝Part2』が公開されたのが2011年なので、7年ぶりにホグワーツをスクリーンで見たことになります。
これまで何度も見てきたホグワーツですが、久しぶりにスクリーンで見ると、ちょっとした感動を覚えました。
そしてもちろん、魔法動物たちも大活躍。
前作から登場したニフラーやボウトラックルのピケットはもちろん、今作から参加のズーウーや水中生物のケルピーなど個性的な動物も登場しました。
また、ベビー・ニフラーも登場し、ニフラー同様きらきら光るものを好みます。
タイトルが『ファンタスティック・ビースト』ということもあり、やはり魔法動物の存在は欠かせませんね。
ちなみに、ニュートのホグワーツ時代の授業では、ものまね妖怪ボガートも登場し、ニュートが一番怖い「事務机」に変身していました。
最後は、クリーデンスがグリンデルバルドに、正体は「アウレリウス・ダンブルドア」だと告げられたところで終わってしまいました。
これの真偽は一旦置いといて、早く続きが見たくなるような終わり方でした。
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気になる点
ここからは、『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』の気になる点を挙げていきましょう。
ナギニの登場
ナギニと言えば、ヴォルデモートの相棒のヘビで、分霊箱(ホークラックス)の一つ。
ナギニは、もともとは魔法で動物に変身できる美しい女性で、最終的には一生動物の姿のままになってしまうということが、今作で語られました。
作中では、サーカスで出会ったクリーデンスとともに行動しており、常にクリーデンスのことを心配していました。
しかも、クリーデンスがグリンデルバルドの軍門に下ろうとした際、「出自ではなくあなた自身が大切だ」とクリーデンスに語り、彼を止めようとします。
最後は、ニュートたちと一緒にホグワーツのダンブルドアの下を訪れました。
現状、『ハリー・ポッター』シリーズに出てくるヴォルデモートの相棒としての悪役感は一切ありません。
この後の話で、どうしてナギニがヴォルデモートとかかわるようになるのか、明らかになるのでしょう。
リタ・レストレンジの登場
前作では、名前だけしか登場しなかったリタ・レストレンジ。
今作ではしょっぱなから登場し、ニュートの兄テセウスと婚約しています。
レストレンジと言われると、やはりベラトリックス・レストレンジを想像してしまいますね。
それゆえ、リタ・レストレンジもグリンデルバルド側の敵役として出てくるのかと思っていました。
ですが実際は非常に良い人物で、テセウスやニュートたちが逃げるための時間を稼ぐために、自ら戦って犠牲になります。
とはいえ、ホグワーツ時代からそこそこ問題のある人物だったリタ・レストレンジ。
間接的とはいえ、弟の命を奪ってしまったことを悔いていました。
ニコラス・フラメルが大活躍
『ハリー・ポッターと賢者の石』で、賢者の石を創造した錬金術師として登場した、ニコラス・フラメル。
ダンブルドアが隠れ家として提供した場所に住んでいたのが、このニコラス・フラメルでした。
長年魔法を使た戦いはしていないと言っていたニコラス・フラメルでしたが、ニュートたちとともに見事にパリを救いました。
ちなみに、賢者の石の力で生きながらえていると言われており、推定600歳くらいだそうです。
ダンブルドアとグリンデルバルドが戦えない理由
魔法省がダンブルドアにグリンデルバルドと戦うように迫った時に、ダンブルドアは「嫌だ」ではなく「できない」と言いました。
その理由は、ダンブルドアがみぞの鏡を見たことで明らかになりました。
それは、ダンブルドアとグリンデルバルドが「血の契り」を結んでおり、どちらかが誓いを破ると、二人とも契約不履行によって亡くなってしまうから。
だからひたすらに、ダンブルドアは「できない」と言っていたのです。
ですが、ニフラーがグリンデルバルドから「血の契り」を奪ってくると破壊すると言っていたので、戦う意思はしっかりともっているようですね。
クリーデンスの正体
今作は、登場人物の目的が絡み合って、最終的にパリに行きつきました。
クリーデンスの目的は、自分自身の出自を知ること。
グリンデルバルド曰く、クリーデンスの本名はアウレリウス・ダンブルドアらしいです。
ただし、クリーデンスをうまく利用しようとしているグリンデルバルドが言っていることなので、信憑性はかなり薄いち言わざるを得ません。
ですがその一方で、ダンブルドア家の象徴である不死鳥を呼び出すことができています。
なので、現状真偽は確かめようがありません。
ただ、ダンブルドア家は父親がアズカバンに入れられ、母親も亡くなっており、兄弟はアルバスと弟のアバーフォース、そして妹のアリアナがいたということはわかっています。
なので、もしグリンデルバルドの言うアウレリウス・ダンブルドアというのが本当だとしたら、クリーデンスはダンブルドアの腹違いの兄弟ということになりますね。
私的には、これが『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』で1番気になった点です。
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