2018年8月、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のファンにとって、非常に悲しい知らせが入ってきました。
それは、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014)、および『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017)の傑作を生みだしたジェームズ・ガン監督が、ディズニー・スタジオの意向で解雇されたということ。
それに伴い、東京オリンピックが開催される2020年に公開が予定されていた『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVol.3』の撮影が中止になりました。
それゆえ、この記事を書いている段階(2018年11月初頭)では、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVol.3』の製作は宙ぶらりんの状態です。
そこで今回は、ジェームズ・ガン監督が解雇された経緯から状況を整理していき、撮影を再開するのかどうかを考えていきます。
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ジェームズ・ガン監督の解雇
ジェームズ・ガン監督が解雇されたのは、彼が過去に投稿したツイートが原因。
親トランプ派の人間がジェームズ・ガン監督を陥れるために、過去のツイートを掘り起こし、多くの人に広めました。
そのツイートが問題で、詳しくは延べませんが、いわゆる反社会的な内容をジョークにしたツイートだったのです。
それゆえ、事態を深刻に考えたディズニーが、ジェームズ・ガン監督を解雇することを決定。
これに対し、多くのMCUファンが怒り心頭。
ジェームズ・ガン監督の再雇用を求める署名活動をネットで行い、約30万人ほどの署名が得られましたが、結果的にジェームズ・ガン監督の再雇用は行われていません。
また、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズに登場するキャスト陣も、ジェームズ・ガン監督の解雇には納得がいっていない様子。
特に、ドラックス役のデイヴ・バウティスタは、ジェームズ・ガン監督のいない作品には「出るつもりはない」とまで言っています。
これらのことを踏まえると、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズはジェームズ・ガン監督だから作れた作品であり、それを生み出した彼自身も、多くの人々から慕われていたのだなということがわかります。
ちなみに、ジェームズ・ガン監督はディズニー解雇された後、DCコミックの『スーサイド・スクワッド2』の脚本をもちかけられたとか。
代わりの監督は?
ジェームズ・ガン監督が再雇用されないということは、新しい監督を見つけなければ、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVol.3』は撮影が進みません。
では、代わりの監督はどうなるのでしょうか?
私個人の見解を述べるならば、監督の候補は二人います。
それは、ルッソ兄弟(アンソニー&ジョン・ルッソ)か、タイカ・ワイティティ監督です。
まず、ジェームズ・ガン監督以外に『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のメンバーと撮影を行ったことがあるのは、ルッソ兄弟だけ。
なので、候補の一人(実際は二人ですが二人一組なので)に挙げました。
ルッソ兄弟は、『キャプテン・アメリカ:ウィンター・ソルジャー』(2014)でMCU作品を手掛けるようになり、それ以降も『シビルウォー:キャプテン・アメリカ』(2016)、『アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー』(2018)で監督を務め、そして『アベンジャーズ4(仮題)』(2019年公開)でも監督を務めます。
『アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー』では、サノスとの激闘を繰り広げるシリアスな展開の中でも、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のメンバーの味を引き出し、ところどころで笑わせてくれました。
このような理由で、ルッソ兄弟が代わりの監督を務めるのはありだと思います。
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そしてもう一人挙げたタイカ・ワイティティ監督は、『マイティ・ソー:バトルロイヤル』(2017)の監督で、過去2作の『マイティ・ソー』シリーズとは異なり、コミカルな要素をたくさん取り入れました。
それゆえ、テイストが『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズと似ているのです。
なので、タイカ・ワイティティ監督が『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVol.3』の監督を務めるのなら、これまでのシリーズと似たテイストの作品になるのではないでしょうか。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVol.3』の内容は?
ここまでは監督に関する話でしたが、ここからは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVol.3』の内容に関する話になります。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVol.3』には、アダム・ウォーロックが登場する予定でした。
アダム・ウォーロックはあらゆる超人的な能力を有し、神秘的なエネルギーを操るヒーローで、原作コミックでもガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのメンバーです。
Discover the comic history of Adam Warlock with these digital issues on #MarvelUnlimited: https://t.co/v2xeeu0DK1 pic.twitter.com/v2Nsh4EKSO
— Marvel Entertainment (@Marvel) 2017年5月8日
マーベル的なことなら大概できるアダム・ウォーロックは、原作コミックでサノスを倒す際に、非常に大きな役割を果たします。
それゆえ、『アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー』にも登場するのではと言われていましたが、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVol.3』で登場することが明言されました。
とはいえ、アダム・ウォーロック登場の伏線は、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』の段階でありました。
本編の最後に、アイーシャ様が「金の繭」を見つめながら「アダム」と言っていたのを覚えていますか?
これこそ、次作で登場する予定のアダム・ウォーロックです。
おそらく『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーvol.3』では、ガーディアンズのメンバーとアダム・ウォーロックが共闘し、宇宙的な脅威から銀河を救うという展開になることでしょう。
まとめ
ジェームズ・ガン監督解雇により、製作が宙ぶらりんのままになってしまった『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVol.3』。
代わりの監督が決まっておらず、撮影が進んでいません。
アダム・ウォーロックの登場など、非常に楽しみにしていただけあって、今回の一連の騒動は非常に残念です。
ジェームズ・ガン監督なしで、過去に作のような傑作ができるかはわかりませんが、とりあえず続報を待ちましょう。
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