アニメが完結し、ブルーレイ&DVDが好評発売中の『俺ガイル』。
『俺ガイル完』の初回限定盤には、毎回渡航先生書下ろしの『俺ガイル-新-』が同封されています。
ブルーレイの4巻が発売された今回、『俺ガイル-新-』も4巻に突入しました。
『俺ガイル-新-』も、いよいよ折り返し地点に入ったわけです。
『俺ガイル-新-』4巻の感想を述べていきます。
※記事の性質上、ネタバレを含んでいます。
前作までの感想記事はこちら↓
『俺ガイル-新-』奉仕部3年生編!1巻~3巻まで読んだ感想!
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前巻までのあらすじ
3年生になり、小町を部長として再開した奉仕部。
比企谷八幡は、雪ノ下雪乃、由比ヶ浜結衣、小町、そしてなぜだか居座る一色いろはの5人で、放課後の部室で日々を過ごしていました。
そんなある日、ヒッキーは今まで避け続けていた雪ノ下家との会食に、ついに参加しなければならなくなります。
ド緊張で参加したヒッキーは、雪ノ下母からいろいろなことを聞かれ、雪乃との関係についても聞かれました。
しかし、ヒッキーが曖昧な返事をしてしまったため、深く落ち込んでしまった雪乃。
その状態のまま翌日の部活を迎え、部室内の空気は最悪の状態に。
いろはも小町もその空気に気づいているものの何もできなかったが、ガハマちゃんは「今日の部活は終わりにしよう」と言って、その場を解散させました。
部室から各々が去った後、ガハマちゃんは雪乃に話しかけるも、雪乃は何があったのか答えません。
ガハマちゃんは「ヒッキーと話してもいい?」と雪乃に確認し、ヒッキーのもとへ向かいます。
ヒッキーに追いついたガハマちゃんは、「デートしよう!」とヒッキーに話しかけます。
4巻の感想
というわけで、4巻の感想を述べていきます。
4巻はいよいよ、由比ヶ浜結衣さんことガハマちゃんがメインの回ですね。
この『俺ガイル-新-』4巻は、『俺ガイル-新-』が始まってからの一連のストーリー、および『俺ガイル』からずっと続いてきた一つのことに、大きな区切りがつく非常に重要な話でした。
ゆえに、読んだ後の何とも言えない達成感というか、爽快感みたいなものがすごかったです。
ガハマちゃんとデート(という名の下校)をすることになったヒッキーは、ガハマちゃんと帰る前に雪乃に一言断りをいれるためLINEを送ろうとしますが、文面が思い浮かばず悩みまくります。
ガハマちゃんに茶化されつつ「由比ヶ浜と話してくる」という旨の内容を送ったヒッキー。
それに対して「了解」とたった2文字で返す雪乃。
君たち本当に相変わらずだなと突っ込みたくなりましたね。
なんというか、一歩踏み出して近づいたと思ったら、相手が一歩下がるといった感じで、なかなか0に近づけない感じ。
でもそれが奉仕部の3人の関係だったんですよね。
ですが、この一歩を踏み越えてきたのがガハマちゃんです。
前巻では雪乃に一歩踏み込み、今回の4巻ではヒッキーに一歩踏み込みます。
いや、一歩どころか、一気に近づいてきました。
ヒッキーと一緒に下校するガハマちゃんは、海が見たいと言ってヒッキーと浜辺に向かいます。
そこで「これからどうしよっか?」という切り出し方で、今後の3人のことについて話し始めました。
ガハマちゃんは「お願いを叶えてくれてありがとう」と言い、一方で「ちゃんと傷つけてほしかった」、「ヒッキーのちゃんとしてないところが嫌い」と、思っていることをしっかりとヒッキーに伝えます。
そして、「それらを含めてあなたが好きです」と、今までできなかった告白をしました。
ヒッキーは「すまん、俺にはまだ答えられない」と返事をし、場面は翌日の奉仕部の部室に移ります。
『俺ガイル』シリーズの中では出てこなかった由比ヶ浜結衣の告白シーンが、このタイミングで出てくるとは思いませんでした。
雪乃との関係をきちんとしてくれないヒッキーを責めつつも、自分の気持ちをさらけ出し、一歩懐に飛び込んできたガハマさん。
成長しましたね。
普通に感動しました。
『俺ガイル』の中で正当な告白が見られるとも思っていなかったので、その点は意外だったなと思っています。
ちなみに、翌日の部室でヒッキーは雪乃に謝罪して非常にいい雰囲気の中、奉仕部に誰かがやってきたところで4巻は終わりました。
一区切りついた『俺ガイル-新-』。
続巻がとても楽しみです。
余談ですが、なかがきで渡航先生が「俺ガイル関係の仕事をしている」という旨のことを書かれていました。
続巻でこのことの詳細も明らかになると嬉しいです。
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